📎 この記事は前回の続きです。
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[『推し』という言葉と、そこに絡んだ“同担拒否”の話(前編)]
前編では「感情を“構造”として見る」という視点から「DoubRing」の考え方を紹介しました。
今回はそこから一歩踏み込み、“自分と推しの距離感”を整理していきます。
実際に 9パターンの図 をベースに
「私自身はどの位置にいるのか?」を手がかりに
同担拒否という感情構造を少しずつ紐解いていきます🪞

🪞「主」と「自分」の関係を“自分だけ”で見たとき
この章では、他のファンの存在はいったん全部外します。
シンプルに、「主」と「自分」の距離感──
つまり、“自分が推しをどう感じているか” という内面だけにフォーカスします。
① 分離(交わらない)1/4/7
- 主は自分の外側にいる
- 感情はあるが、円は交わらない
- 「好きだけど、あの人はあの人」というスタンス
例:配信でライブを眺めるだけ、作品世界を静かに鑑賞する感じ。
🫧 惹かれてはいるけれど、自分の世界とは完全に分かれている。

② 交差(少し重なる)2/5/8
- 主が自分の中に少し重なる
- 日常の小さなところに影響が出る
- 生活の色や感情が変わる
例:
・ふと曲を聴くと元気が出る
・名言やセリフが背中を押してくれる
・「主の存在」が自分の感情の一部になっている
🫧 日常と地続き。「特別」より「共にある」に近い。

③ 包絡(どちらかがどちらかを包む)3/6/9
🟠 主が自分を包む
- 自分は主という“大きな世界”の中にいる
- 世界に包まれている感覚/自分はその一部
- 例:会場の空気・音・光に飲み込まれている観客(境界はあるが「全体の中の一人」)
🟢 自分が主を包む
- 主を自分の心の中に抱え込む/内包している
- 自分の世界の一部として取り込む
- 他人がどう思おうと、自分の中の主は変わらない
- 例:作品や曲、言葉が心の核にある

🫧 ちょこっと小話 (私の場合)
「主との距離感」は、状態によって移り変わることがあります。
たとえばライブなら──
🚪 入場前:分離(1/あの人は遠い世界の人…)
🎤 開演中:包まれる(3/世界の中に自分が溶ける)
🚃 帰り道:内包(6/もうね、終わってるんだけど気持ちがww)
🛏 家に帰って:内包(9/自分の心の中に大事にしまいこむ)
数時間のあいだでも“主との距離”はスライドします。
だから「自分はこのパターン!」と固定しなくて大丈夫。
そのときどきで「いまの自分はここにいるっぽいな」
くらいの感覚でOK🫧
🌱 まず「自分と主」だけを考えると…
他者を抜くと、対人感情ではなく内面の位置がはっきり見えてきます。
- 分離 → 外側から見ている
- 交差 → 自分の一部になっている(少し重なるが、領域は分かれている)
- 包絡 → 世界ごと包む or 包まれる(内包 or 全体の一部)

この「主との位置」を起点にすると、
あとから他者(=他のファン)が入ってきたとき、
“どこで違和感が生まれるのか”も整理しやすくなるんです。
※この本に「DoubRing」の概念そのものが詳しく書かれているわけではなく、
感情や構造を“整理して見る”という考え方のベースとして
『具体と抽象トレーニング』の考え方を参考にしました。
🪞 ここまでのまとめ
- DoubRingは「主と自分の距離感」を構造で整理する考え方
- 他者を抜いて考えると、自分の立ち位置が見えやすくなる
- この“位置”が、後から他のファン(他者)が入ってきたときの 感情の揺れ方の土台 になる
📝 次回は、この“位置”に「他者(=他のファン)」という要素が加わったとき、
どんなズレや衝突が起こるのか──そこをじっくり見ていきます。


