「ちゃんとやんねん」──たった一言なのに、忘れられない
言わずとしれた稲荷崎のキャプテン、北信介の言葉──
「ちゃんとやんねん」
たった一言なのに、ずっーーーーーーーと心に残ってる。
でも正直に言うと、
私はこの回を見るのが少ししんどいときもあった
「ちゃんとしてない自分」はずっと、心の中にいた
自分のことを
「ちゃんとしてる」なんて思ったこと、ほとんどない。一ミリもない🤦♀️。
むしろ「私なんて…」って卑下することの方が多い。
「ちゃんとやる」が重く感じていたあの頃
若い頃は、「ちゃんとやる」って言葉が重く感じた。
やらない自分を責めるくらいなら、最初からやらないほうが楽だった。
それでよしとしていた。
今、この言葉が沁みる理由
でも今、この言葉が妙に沁みた。
…
それがどうしてなのか、自分でもちょっと考えてみたくなった。
たぶん、それは
“ちゃんとやってる”
からじゃなくて、
“これからちゃんとやろうとしてる”から。
昔なら素通りしてたこの言葉が、
今は、涙が出るほど沁みる。
届かなかった過去があるから、今の自分がいる
昔、この言葉が重く感じたのは、
たぶん「できてない自分」を突きつけられたような気がしたから。
“ちゃんとやってる人”が言う言葉に見えて、「そんなの無理だよ」って、どこかで心を閉じてたんだと思う。
今思えば——
あのときの私は、
本当はちゃんとやりたかった。
でもそれがうまくできなくて、
怖くて、
「ちゃんとやんねん」がまぶしすぎただけだった。
「ちゃんとやんねん」が重く感じる人へ
もちろん、「ちゃんとやんねん」が、
誰にとってもやさしく響く言葉だとは思っていない。
たとえば——
「もうちゃんとやってるし、それでも報われてないんだよ」
「ちゃんとやんねんって、また努力しろってこと?」
そんなふうに感じる人も、きっといると思う。
精神的に追い込まれているときには、
この言葉は“追い打ち”のように聞こえてしまうこともある。
「言葉が届かない」ことに、罪悪感はいらない
あるいは、
「ちゃんとやるって何?」「なんのために?誰のために?」
モチベーションを見失っていると、
そもそもこの言葉が“入ってこない”ことだってある。
もっと言えば——
「私はちゃんとやろうとしたことすらない」
「だからこの言葉を受け取る資格がない」
と感じる人もいるかもしれない。
そうやって心が閉じているとき、
言葉なんて届かなくて当たり前だと思う。
あの頃の私へ
それは、昔の私の心の声でもある。
「私はちゃんとやろうとしたことすらない」って、自分のことを、そうやって見限っていた時期がある。
でも今は、
あの頃の自分をそっと振り返って、
「それでも生きていたんだよね」
って言ってあげたい。
言葉が沁みるタイミングは、人それぞれでいい
「何それ、地味すぎない?」
「もう少しインパクトのある言葉のほうがいいな」
そんなふうに、ピンとこないことだってある。
でもそれでいい。
言葉って、“その人の今の場所”によって、
響いたり、響かなかったりするものだから。
響かないのは、心が閉じてるからでも、努力が足りないからでもない。
ただ、今はそのタイミングじゃないだけ。
今なら、この言葉を受け取れる
そして私は、いまこの言葉が沁みた。
歳を重ねて
やっと自分の中に入ってきた。
昔なら跳ね返してたかもしれない。
でも今は、静かに受け取ることができた。
それが、少しだけうれしかった。
北信介の言葉が沁みるのは、まっすぐだから
「ちゃんとやってる」って胸を張れない日もある。
でも、「ちゃんとやりたい」って思えている。
誰にも気づかれなくても、
何も報われなくても、
それでも続けてる毎日を、そっと肯定された気がした。
名言だけど。背景があるからこそ響く
だから今は、この言葉を
「ちゃんとやろうとしてる人」たちに、そっと渡したい。
それが
“まだ届かない人”
を置き去りにするわけじゃなくて、
「いつか、自分のタイミングで届いたらいいね」っていう、
ちいさなエールとして残しておきたい。
……そう思えるようになった今だからこそ、
北信介というキャプテンが残してくれた、
いくつもの“地味だけどまっすぐな言葉”が沁みてくる。
北さんの言葉はどれも短くて、淡々としてるけど、
実は全部、ちゃんと“背景があるやりとり”の中で生まれたもの。
ただの名言じゃなくて、ちゃんと誰かと向き合った上で出てきた言葉たち。
そのことをわかってる人にはもちろん響くし、
初めて触れる人にも、少しでも伝わったら嬉しいなと思う。
緊張なんかする意味がわからん。
いつも以上の力を発揮しようとするから緊張するんやろ。
練習でできてることやったら緊張なんかせんやろ
体調管理できてへんことを褒めんな。
アツムが風邪引いたときに言ってたね☺️周りからは冷たいって言われてたけどw
けど差し入れ置いてたりとか…☺️優しすぎんか…
毎日やんねん。ちゃんとやんねん。
体調管理、掃除、片付け、あいさつ、バレーボール
気にせんでええ、あれは信介の儀式やから…って監督?先生?が言うんだ。
グッとくるんだよこのくだりは…。
ユニフォームもらって泣くとか… 🤦♀️
反復、継続、丁寧は心地ええんや。
……この言葉だけは、正直まだちょっと未知の世界。
私、飽きっぽいからさ(笑)
続けるって、そんなに簡単じゃないな〜って思ってる。これができる人まじで尊敬する。
結果よりも過程が大事って大人がいうて、子どもはイマイチ納得せん。
でも俺は大人に大賛成や。
俺を構築すんのは毎日の行動であって、結果は副産物に過ぎん
喝采はいらん。ちゃんと、やんねん
※本文中のセリフは一部抜粋・要約しています。
※引用元:『ハイキュー!!』 古舘春一/集英社
どれも飾りっ気がない。理想論かもしれない。
正論かもしれないけど。
だけど、だからこそ、今の私には沁みる。
うまくできない日もある。
サボりたい日も、落ち込む日もある。
それでも、今日もちゃんとやろうとしてる。
それだけで、今の私にはじゅうぶん。
『ハイキュー!!』は、原作は漫画で、アニメ化された作品。
だから形式的には「アニメ」なんだけど——私にとっては、それ以上の“何か”だった。誰かの言葉が、物語を越えて、自分の中に入り込んできた。
……この“入り込んでくる”感じ、わかる人いるかな。
いやぁ…どうなんだろうね(笑)
頑張ってる人の背中に、そっと寄り添う言葉もあれば、
ただ黙って、プレーで証明する人もいる。
▶︎ 静けさの中で照準を合わせていく影山の話はこちら。☺️↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
なんでこんなにハイキューばっか見てるんだろう?って、
自分なりに理由を掘り下げてみた回です🏐😇↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓